Q&A

お薬に関するQ&AQ&A about Medicine

かかりつけ薬剤師ってなに?
かかりつけ薬剤師は、複数の病院からの処方薬や市販薬、健康食品など、すべての情報を把握することで、お薬の重複や飲み合わせのほか、お薬の効果や副作用がないかなどを継続的に確認し、必要に応じて医師への問い合わせや提案を行います。薬局の開局時間以外も電話でお薬に関する相談に応じます。
かかりつけ薬剤師には、十分な経験があると認められる一定の条件を満たした薬剤師しかなれません。また、薬局での書面による簡単な手続きが必要です。
かかりつけ薬剤師は皆さまご自身が選択するものです。「いつもお薬をもらっている薬剤師は?」と聞かれたとき、親身になって話を聞いてくれる・相談に乗ってくれる薬剤師が思い浮かんだら、「かかりつけ薬剤師」について相談してみてください。
先発医薬品と後発医薬品(ジェネリック医薬品)の違いは?
効能・効果
後発医薬品は、先発医薬品と同一の有効成分を同一量含有しており、効き目や飲み方についても基本的には変わりません。(※先発医薬品の特許が一部有効である等の理由により、効能・効果や用法・用量が先発医薬品と異なる場合もあります)
ただし、治療学的に「同等」ではあるものの、先発医薬品とまったく「同じ」であるわけではありません。たとえば、先発医薬品が製剤特許を有している場合には、異なる添加剤を使用して後発医薬品が製造されることもあります。
添加剤の成分や配合量が先発医薬品と異なっていたとしても、ジェネリック医薬品の承認審査において、有効性や安全性に違いが出ることがないよう主成分の血中濃度の挙動が先発医薬品と同等であることが確認されています。
値段
医薬品の値段である薬価について。先発医薬品の4~5割の薬価となることから、後発医薬品の使用には、価格面において大きなメリットがあります。
近年では「オーソライズド・ジェネリック(AG)」とよばれるジェネリック医薬品も増えつつあります。先発医薬品の製造会社から許諾を得て製造されるため、原薬や添加物、製法などが先発医薬品と同一となり、後発医薬品に否定的な意見をもつ患者さまからも受け入れられやすい特徴があります。先発医薬品とほぼ同一のものが安定的に生産・供給され、かつ価格は安いのが強みです。
そのほか、分子量が大きく構造が複雑であるバイオ医薬品において、後続品である「バイオシミラー」も注目されています。バイオ医薬品は分子構造が複雑で、同一性を示すことが困難なため、同等性および同質性を示すことが求められています。なお、バイオシミラーの薬価は、先行バイオ医薬品の70%が基本です。
錠剤をつぶしたり、カプセルを外したりして飲んでいいですか?
錠剤やカプセル剤は、粉薬やシロップ剤などに比べると、用量が正確で携帯に便利、保存にも耐え、服用しやすいなど、いろいろな特徴があります。
しかし、高齢で呑み込みが難しかったり、お子さんの年齢や症状によっては服用しにくい場合があります。このような方が普段から錠剤をかみ砕いたり、カプセルを外して飲むと、お薬によっては苦味や臭いのために飲みにくくなる場合があります。
胃では溶けずに腸で溶ける工夫を凝らした薬(腸溶剤など)では、胃障害をおこしたり、胃酸などにより分解されてまったく効き目がなくなる物もあります。
また、長時間にわたって薬の成分が徐々に溶け、効果が長続きするお薬もあります。このように、1日3回の服用が必要であった薬品を1日1回や2回の服用にした薬品(徐放錠や復効錠など)では、薬効の持続が期待できなくなります。
医薬品によっては、製造段階でいろいろな工夫がされていますので、特別な指示がない限り勝手にかみ砕いたり、カプセルを外したりして服用しないようにしてください。
しかし、お薬が飲みにくい場合、医薬品によっては同一成分で、散薬やシロップ剤あるいは坐剤など種々な形をもつ薬もあります。
錠剤やカプセル剤が服用できない時には、勝手に服用を中止せずに医師や薬剤師に遠慮なくご相談ください。
処方せんの有効期限はありますか?
保険医療機関(病院や診療所、歯科診療所)で交付される処方せんの使用期間は、交付の日を含めて4日以内です。
これには休日や祝日が含まれますので、処方せんの使用期間が過ぎないようにご留意ください。
なお、長期の旅行等特殊の事情があり、医師や歯科医師が、処方せんに別途使用期間を記載した場合には、その日まで有効となります。
処方せんの有効期間掲載箇所
「食前」、「食後」、「食間」は具体的にいつ飲めばいいですか?
食前
食事の20〜30分前で、胃の中に食べ物が入っていない時です。
食事による血糖上昇を抑えるための薬、胃の粘膜に接して効果を出す薬や、食事の前に胃の働きをよくする薬、胃に食べ物が入っていないほうが吸収や効果が良い薬などは食前に飲みます。
食後
食事の後30分以内で、胃の中に食べ物が入っている時です。特に指示がなければ薬は通常食後に飲みます。
食物の消化を助けて胃もたれなどを防ぐ薬、食べ物と一緒でないと吸収されない薬、胃粘膜を刺激するため胃腸障害を起こしやすい薬などは必ず食後に飲む必要があります。
食間
食事の2時間後が目安で、胃の中に食べ物が入っていない時ですが、次の食事まで時間が空いているところが「食前」とは違います。
食事と食事の間のことであり、食事の最中ではない点にご注意ください。
直接胃の粘膜に接して効果を表す薬や、胃に食べ物がないほうが吸収や効果が良い薬などは食間に飲みます。
お薬の残りがあるのですがどうしたらいいですか?
残っているお薬をお持ちいただければ、飲みやすくなるよう整理したり、処方医に連絡して次回の処方薬を減らしたりできる場合があります。お薬手帳によっては残薬を記録する欄も設けており、そちらもご活用いただきたいと思います。
医師に申し訳ないので、処方通り服用していないということを知られたくないという方もいらっしゃいますが、処方した薬を服用しているという前提と服用していないという前提では、今後の医師の治療方針や処方設計に影響を与えることも考えられますので、ぜひ遠慮せずご相談ください。
また、残薬があるということは、お薬を安全に効果的に使用できていないかもしれないという重要なシグナルでもあります。「きちんとすべて服用すると体調がすぐれないため自分で調整してしまう」という場合、お薬による副作用が発生している可能性もあり、他の病院などからもらったお薬も含め、重複服用や相互作用のチェックをすることで改善に至ることもあります。他にも、「外出先でお薬を服用することができず残ってしまう」、「仕事の関係で食事の時間が不規則なため十分な服用間隔がとれず服用できない」という場合、お薬の効果が持続するタイプに変更し1日の服用回数を減らすことで改善した事例もあります。さらに「粒が多すぎて飲みにくく残ってしまっている」というケースでは、お薬のサイズが小さくなるよう工夫した後発医薬品に変更することで改善できたという事例もあります。
このように、余ったお薬を再利用することで次回の購入量を減らすことができ医療費の節約が可能になるだけでなく、残薬があることの原因を調べて対策を講じることで、お薬をより安全に効果的に使用できるようになり、QOL(生活の質)も向上できる可能性がありますので、遠慮なく薬剤師にご相談ください。
お薬手帳は必要ですか?
お薬手帳を継続することで服用履歴(通院履歴、処方履歴)を患者さまのお手元に残すことができ、お聞きしたアレルギーや副作用などの体質や既往歴を記載して、今後の薬物治療に役立てることができます。患者さまが急病や事故に遭遇された際、緊急対応する医療スタッフは、処置を行うにあたり病歴や服用中のお薬を確認したいのですが、ご本人に意識がなかったり、お薬名を正確に記憶していなかったり、またご家族が対応しなければならない場合、お薬手帳が大きく役立ちます。ずっと同じお薬を服用していれば毎回の提出は不要と思われがちですが、緊急対応する医療スタッフにはそのことが分かりませんので、直近までの服用記録があれば助かります。東日本大震災の際にも、災害医療チームの医師やかかりつけではない医療機関へ患者さまの状況を知らせるあたり、非常に大きな効果を発揮しました。
また、3カ月以内に同一薬局へ処方箋を持ち込んだ際、お薬手帳を再度提出することでお薬代が安くなるといった制度もあります。こういった観点からも医療機関を受診する際にはお薬手帳を常に持っていくようにしましょう。
病院で医師に症状を伝えしているのに、再度薬剤師に伝えないといけないですか?
保険薬局の薬剤師の使命は医師の処方内容を「お薬の専門家」として検証することです。これは、病院の医師と、病院とは独立した保険薬局の薬剤師によるダブルチェックにより患者さまの薬物治療の安全性を高める「医薬分業」という仕組みです。お薬をお渡しする際、単に使用方法の説明だけでなく、副作用やアレルギーの兆候が発生していないか、お薬の効果が十分に発揮されているか、他の病院からのものと被っていたり、悪影響が及んでいないか、などを聞き取りによって確認するのも薬剤師の重要な仕事です。ご不安になられないよう自然な会話の中で確認させていただいたり、意図をしっかりと伝えたうえで質問するなどコミュニケーションを工夫し、患者さまに不快な思いや困惑をさせないよう工夫をしていきますので、ご理解をお願いいたします。
OTC(オーティーシー)医薬品は病院でもらうお薬と違うのですか?
病院でもらうお薬は処方箋をもとに調剤されたお薬です。一般的には医療用医薬品(処方箋医薬品)と呼ばれ、生活習慣病のお薬から劇薬・毒薬といった幅広いものが該当します。このため、医師もしくは薬剤師しか取り扱いができません。一方でOTC(over the counter)医薬品とは処方箋が不要で薬店やネットなどでも購入できるお薬です。一般用医薬品として売られているお薬ですが、要指導医薬品、第1類医薬品、第2類医薬品、第3類医薬品に分けられ、リスクに応じて販売には資格が必要となります。例えば、要指導医薬品、第一類医薬品に関しては薬剤師でなければ販売ができません。必要最低限の話をお聞きしたり、書面での説明へのご理解ご協力をお願いいたします。
分類名 販売 販売方法 情報提供の義務
要指導医薬品 薬剤師 対面販売 義務
第1類医薬品 薬剤師 対面・通信販売 義務
第2類医薬品 薬剤師または登録販売者 対面・通信販売 努力義務
第3類医薬品 薬剤師または登録販売者 対面・通信販売 規定なし
セルフメディケーション(税)とは?
セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とWHO(世界保健機関)は定義しています。具体的には日頃、適度な運動、バランスのとれた食事、十分な睡眠・休息を心掛け、体調管理を継続するなどご自身の健康を意識することです。しかし、健康に気を使ったとしても体調が悪くなることはあります。セルフメディケーションはご自身が取り組むものですが、薬剤師がそのサポートを行うこともできます。病院を受診すべきか市販薬を使用すべきか悩まれた際には、薬剤師にご相談ください。軽度の場合は適切な市販薬について情報提供を行い、現在服用中のお薬や健康食品・サプリメント等の飲み合わせや注意事項などアドバイスを行うことができます。
セルフメディケーション税とは、OTC医薬品の購入費用が高額になったとき、一定の条件を満たせば医療費控除の特例として所得税の控除を受けることができる制度です。結果として、税金の負担を抑えることができます。
具体的には本人または生計を共にする家族がOTC医薬品を購入した際に12,000円を超えた額(上限88,000円)について確定申告を行うことができます。
病院に行く時間があまりとれないがお薬が必要。だけど、購入費用が気になる方は一度こちらのパッケージをご確認ください。
セルフメディケーションアイコン
同じ症状であれば家族にも私の薬を飲ませてもいいですか?
医療機関で診察し、薬局で調剤したお薬はご自身の症状にあったお薬です。意見同じような症状に見えても異なる病気である場合があります。このような際、善意でお薬を提供したとしても思わぬ副作用が現れることがあります。お薬の服用で万が一重大な副作用があった場合には「副作用被害救済制度」で給付を行うことが可能ですが、他人のお薬を服用することで重い副作用が現れた場合は公的補填を受けることができません。副作用がなかったとしても「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」、「麻薬及び向精神薬取締法」などに抵触し罪に問われることがあります。このような観点からほかの人に自分のお薬を提供することは避けるようにお願いいたします。
赤ちゃんに上手に薬を飲ませるにはどうしたら良いですか?
少量の水を加え、練ってペースト状とし、口の中の頬の内側や上あごに塗りつけ、水、湯ざましなどを飲ませます。
薬の味を隠すため、赤ちゃんが好む飲食物の少量に混ぜて一緒に飲ませる方法もありますが、薬が混ざった味を嫌がって覚えてしまうとその後飲まなくなることがあるので、ミルクは避けましょう。
冷たいと味覚が鈍るため、アイスクリームやシャーベットなどに包み込むようにして飲ませても良いでしょう。
最近、薬局などでは、服用を補助するゼリー状の商品が販売されています。
坐薬の使い方を教えてください。
坐薬を包装から取り出し、指先またはティッシュペーパーなどでつまみます。子どもを仰向けに寝かせて両足を持ち上げ、坐薬のとがった方から肛門に入れ、4~5秒おさえてください。薬が入りにくい場合は、薬の先端を小量の水で濡らすか、薬が少し溶け始めるまで肛門に押し当てておくと、入りやすくなります。
1回に1/2の坐薬を使用する場合は、どうしたらよいでしょうか?
清潔なカッターなどで包装された坐薬を斜めに切り、半分にします。肛門に挿入する際には、本来の先端から挿入し、切り口からの挿入は避けてください。
熱性けいれんの予防のため、2種類の坐薬をもらいましたが、注意することはありますか?
一般的に、抗けいれん坐薬(ダイアップ坐剤)と解熱用坐薬(アンヒバ・アルピニー他)を一緒に使う場合、30分以上間隔を空ける必要があります。同時に使った場合、抗けいれん剤の吸収が遅れてしまい、けいれん予防の効果が弱くなる可能性があります。まず、抗けいれん坐薬を入れて、30分以上間隔を空けてから、解熱用坐薬を入れてください。
お薬は粉薬と坐薬では効果に違いがありますか?
熱を下げる効果は、粉薬でも坐薬でも同じです。ただし、坐薬は直腸から直接吸収されるため、効果が早く現れます。子どもが苦しそうで、早く熱を下げたいときは坐薬を使うとよいでしょう。また、粉薬を上手にのめないときにも坐薬を使うとよいでしょう。
塗り薬は同じ湿疹であれば体のどの部分でも使えますか?
同じ湿疹でも、体の部位ごとに皮膚の厚さが異なり、薬の効果に差が出るため、薬を塗る部位ごとに違う薬が処方されることがあります。また、見た目が同じような湿疹でも症状が異なる場合があるため、必ず医師の指示通りに薬を使い分けてください。
塗り薬はどのぐらいの量を使えばいいですか?
塗る量はお薬の種類によっても異なりますが、おおよその基準として、FTUという考え方があります。FTUとはお薬をチューブから手に取ったときに、成人の人差し指の第一関節分の量を言います。
これが約0.5gに相当し、おおよそ成人の手のひら2枚分の面積に塗る量です。
目薬の上手なさし方はありますか?
手をきれいに洗います。
眼球を押さえないように指で下瞼を軽くひき容器の先が瞼やまつげに触れないように1滴を滴下します。点眼後は、約1~5分間静かに眼を閉じます。軽く目頭を押さえるのも効果的です。眼から流れ出た点眼液は、清潔なガーゼやティッシュで拭き取ってください。
目薬は1本(5mL)で何回分使えますか?
目薬の1滴量は、差す角度や力加減にもよりますが、1滴あたりだいたい30~50μLと言われています。
1滴50μLとした場合、5mLの容器で100滴使える計算になります。
1日2回両眼に差す場合だと、1日4滴使用しますので25日分になります。
説明書に「高齢者は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること」と記載されているのはなぜでしょうか?
高齢者では、肝臓、腎臓等の機能が低下している場合があり、薬の作用が強く現れる可能性がありますので、「医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」と記載されています。
薬瓶の中に入っている乾燥剤を、子供が誤って飲んでしまいました。 大丈夫でしょうか?
医薬品に使用される乾燥剤は、シリカゲルまたは塩化カルシウムがほとんどです。いずれも毒性は弱いですが、誤って飲んでしまった場合は医師または薬剤師に相談してください。シリカゲルの毒性は低く、ほとんど吸収されません。塩化カルシウムの毒性も低く、味が苦いため、子供が誤飲したときは泣き出すことが多いです。なお、塩化カルシウムは口腔や食道に弱い刺激が報告されています。
学校でお薬について勉強する機会はありますか?
2012年4月から、中学校の「保健体育」の授業で「医薬品の教育」が義務化されました。小学校や高校でも、各校の判断で医薬品の教育を行うようになってきています。
最近では、インターネットでも購入できるようになり、ますます自己管理が重要になってきました。このため、自己責任のもとでお薬を使用しなければなりません。飲み方が間違っていたり、自己判断でお薬を誤って使ったりしないよう未成年の時期から正しい使い方を学ぶようにする必要があります。
納豆・クロレラ・緑黄色野菜は血液サラサラのお薬を飲んでいたら摂ってはだめなんですか?
納豆・クロレラ・緑黄色野菜の大量摂取を避けなければならないお薬はワーファリンだけです。一般的に血液サラサラと聞くと全てのお薬が該当すると思っている方もいらっしゃいますが、そうではありませんのでご安心ください。
ワーファリンを飲んでいますが、納豆、クロレラ、青汁などの摂取を避けるように指導されました。なぜ、食べてはいけないのですか?
ワーファリンは血液を固まりにくくして、血栓ができるのを防ぐ作用があります。
血液が固まるには、ビタミンKが必要なのですが、ワーファリンは、そのビタミンKの働きを妨げることにより、血液を固まりにくくします。
しかし、納豆にはビタミンKや、大腸でビタミンKを産生する納豆菌が多く含まれているため、ワーファリンの血液を固まりにくくする作用を弱めてしまいます。納豆の影響は数日間続くとされていますので、ワーファリンを服用中の場合には、薬と時間をあけても、納豆を食べることはできません。
また、納豆の他にも、クロレラ、青汁なども、納豆と同様にビタミンKを多く含むため、摂取を控えるように指導されています。
また、ビタミンKを多く含む緑葉野菜をたくさん食べ続けることは控えてください。
グレープフルーツジュースは避けるように言われました。どんなお薬が該当しますか?
免疫抑制剤(シクロスポリンなど)、高脂血症治療剤(シンバスタチンなど)、降圧剤(フェロジピンなど)など、一部の医薬品は、グレープフルーツジュースを飲むと効果が強く出たり、副作用が現れやすくなったりするおそれのあることが知られています。
グレープフルーツジュースを避けるべき医薬品は多数ありますので、新たなお薬が処方された時などは、薬剤師に確認されると良いでしょう。
なお、グレープフルーツと同じ柑橘類でも、ミカン、オレンジなどは影響を与えないといわれていますが、金柑や文旦などは影響するといわれているので、その辺りも薬剤師に確認されると良いでしょう。
便秘薬は続けて飲んでもいいですか?
便秘薬は規則正しい排便のリズムを取り戻すために服用するものです。お薬だけに頼るのではなく、日常のバランスのとれた食事や適度な運動等の規則正しい生活習慣を心がけることで、服用間隔を少しずつ延ばすようにしましょう。一般的に便秘薬は、服用し続けていると効きにくくなる傾向があります。症状の程度に合わせて用法・用量の範囲内で服用量を調節したり、服用間隔を延ばす等してください。また生活習慣等を改善してもなかなか症状が良くならない場合は、他の病気が原因である可能性もありますので、医療機関を受診してください。
漢方薬を飲みやすくする方法はありますか?
一番はお湯に溶かすと良いと思われます。そもそも煎じた漢方薬を長期保存したり、流通しやすくするためにできたものが「エキス顆粒製剤」ですので、お湯でエキス顆粒製剤を溶かすことにより、本来の煎じた漢方薬になります。この他、オブラートや楽々服薬ゼリーを使用する方法もあります。ただし、漢方の苦味が効能効果につながるものもありますので一度薬剤師に相談してみましょう。
オブラートを使うと口の中に貼り付いてしまいます。上手な使い方はありますか?
まず、お薬をオブラートの中央部に乗せます。
次に、両端を薬の上にかぶせるように折りたたみ、お薬がこぼれないように包み込んでいきます。または、端を寄せ集めて、ねじって包み込みます。包み込むのが苦手な場合は、袋型オブラートをオススメします。その場合は、袋状になっていますので、お薬を袋に入れて閉じるだけです。
更に、お薬を包み込んだオブラートをつまんで(若しくはスプーンを使ってもO.K)、コップの中の水に浸けます。水の中に浸けると、オブラートがゼリー状になります。
最後に、ゼリー状になったオブラートを口の中に入れ、噛まずに飲み込みます。